フグ釣りなどで、いつも釣りに使っているオモリですが、よーく眺めていると同じ重さなのに大きさが違うのに気づきます。これ本当に同じ重さなのだろうか?と疑問に思ったところで、手持ちのオモリを測ってみることにした。

これがフグ用のナツメオモリ。これを眺めていると、どうしても号数表示(公称値)に疑問を持たざるをえない。




そこで、フグのオモリ以外にも測ってみようと思い立って、今まで使ってきた、イカ釣りだの、キンメだの、クロムツだののオモリを集めてみた。ナツメ、6角、スカリー、6号から150号まで。



それをこの料理用のはかりで測定します。




(1)オモリの単位
オモリは号(ごう)という単位です。これの基本となっているのは、匁(もんめ)という昔の尺貫法の単位で、1匁=3.75gと明治の中頃に決めたそうです。

(2)ナツメオモリ
まず、横須賀近辺とか、大貫沖とか、東京湾でのフグ(湾フグ)のカットウ釣りで使用する6号から10号の各色のナツメオモリを測ってみました。



すると、なんと一番の誤差は30%!! やはり見た目なりの誤差はありました。これはいかんでしょう、8号と言いながら、実質6号ですものね。測ればわかることですので、ものづくりに携わるものとして、これは許せませんね。どことは言いませんが、製造者の悪意を感じるレベルです。


(3)6角オモリ
次は六角オモリです。これはあまり見た目と表示の誤差を感じませんでしたので心配ないのではと思いましたが、測ってみました。



最大の誤差が14.7%で10%以上の誤差が2件。

(4)スカリーオモリ
これについては誤差があっても、あまり問題がないのかなと思ったものの、考えてみると、例えば、もし150号の30%の誤差があったあら195号ですので、誰かがそんなオモリを使ってたら、オマツリになりやすいよな。




多くても±数%の誤差、スカリーオモリはかなり正確ですね。
少々重めの方が沈むスピードが速くて良いかなとも思いますが。

(5)まとめ
今回の測定は私の手元にあるおもりをかき集めてはかったものですので、一概には言えませんが、大きいオモリほど精度が高い結果となりました。小さいオモリ(加飾された)、ナツメオモリは誤差が大きい結果です。。